コーヒー物価の低下と趣味の充実。その意外な関係。

コーヒー豆の価格は産地での天候等、短期的には上下変動を繰り返していますが、超長期で見た場合、戦後一貫してコーヒー豆の物価は低下しています。
特に70年代後半に大きな下落があり、喫茶店の粗利が減少し多くの喫茶店が閉店に追い込まれました。
多くの喫茶店が生き残るために昼食ランチの提供したり夜アルコールで粗利を稼ぐカフェバー、またはファッション喫茶のような風俗産業へ業態替えする店舗も多く出現しました。

コーヒー豆の物価は戦後一貫低下トレンドであるにもかかわらず喫茶店のコーヒーの値段は上昇し続けています。
1980年頃と比べると現在の総合物価指数は約1.3倍ほどですが喫茶店のコーヒーの値段は1980年に250円ほどであったのが現在では500円近く、約2倍になっています。
これはコーヒー豆の原価が低く喫茶店でのコーヒーの値段のほとんどが人件費だからです。
このためスターバックスのような人件費を節約してコーヒー一杯の値段を抑えるセルフサービスのチェーン店が主流になったのは周知の通りです。

コーヒーだけに限らず食料品の物価は戦後低下傾向にあります。
食料品物価の低下はエンゲル係数の低下に大きく寄与しています。
1960年頃、約40%だったエンゲル係数は現在23%ほどです。
食料や衣類、耐久財に費やす消費が減った分上昇傾向にあるのは娯楽教養費です。
つまり趣味に費やす額が増大しています。

さらに近年増加傾向にあるのは情報通信費です。
これはパソコン、インターネット、携帯電話、スマホなどが普及したことが大きく寄与していると思われます。
食料品や耐久財の生産性上昇に伴う物価の低下は教養娯楽費や情報通信費などと言った形で趣味への支出の割合を増加させます。
これは人々の生活が豊かになり、より心の豊かさを実現できる時代になったことを表しているのではないでしょうか。

by admin on 2月 10th, 2015 in トルコリラ

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